製造業からタクシードライバーに転身！ 新たに得た「やりがい」とは！？
心機一転！機械と向き合う仕事から人と向き合う仕事へ
高校を卒業してから約12年間、自動車部品の製造工場に勤めていました。基本は日勤と夜勤の2交代制で、繁忙期になると4勤2休で対応することもありました。
入社当初はやりがいを感じていましたが、良くも悪くも仕事内容が単純作業の繰り返しで……。徐々に仕事に対する新鮮味が薄れていく中、この先何十年と同じ仕事を続けることにやりがいを見出すことが難しくなったんです。また、あくまで部品製造の仕事なので、完成品を目にするわけではありません。誰かと達成感を共有したり、仕事を通じて感謝されたりする機会も少なく、一人で機械と向き合って黙々と作業する時間が大半を占める中、「人と接する仕事をしてみたい」という思いが強くなっていきました。
はい。元々車の運転が好きで、休みの日にはよくドライブに出かけていました。また、前職では自宅と職場の往復で毎日50kmほど運転していたので、長時間ハンドルを握ることにも抵抗がありませんでした。初めての転職だったので、仕事・プライベートを含めて、「今までの経験の中で、何かしらの特技やスキルを発揮できないか」と考た結果、タクシー業界への挑戦を決めました。
浜松エリアで営業しているタクシー会社の中で最大手であることが大きいですね。私自身浜松育ちのため、遠鉄タクシーは幼い頃から身近な存在で、迷いなく応募をしました。また、ホームページには営業車両の台数が多く、お客様の獲得は約7割が予約配車と書かれていました。大手で予約配車も多いタクシー会社なら、未経験スタートでも結果を出しやすいのかな、と。安心して働ける環境かどうかはよく確認していました。
すべての経験を成長の糧に！今も忘れられないエピソード
最初は、ずっと地理が不安でした。地元なのでそれなりに土地勘があり、道も知っているつもりでしたが、実際にお客様を乗せて走ると、知らない町や道が多いことにびっくりしました。もちろん、私が新人だということをお客様は知りません。デビュー当初は、お客様を乗せるたびに「無事に目的地に着けるだろうか？」と内心では不安を感じていました。
そうです。お客様がタクシーに第一に求めているのは、安全かつ最短・最適なルートで目的地に到着することです。接客ももちろん大切ですが、それはタクシードライバーとして最低限の運転スキルを備えたうえでの付加価値だと思っています。まずは「道と建物を覚えること」「最短ルートを選択すること」「安全に運転すること」に重きを置いて業務に取り組みました。
しょっちゅうありました。そんな時は、素直に「道がわからないのでご教示いただけますか」とお客様に尋ねたり、時間をもらってナビでルートを検索するなどの対応をしていました。道を尋ねると、丁寧に教えてくださるお客様が多かったです。
そうですね。ただ、過去には失敗した経験もあって……。あるお客様から目的地を伝えられたので、「この道で向かいますね」と伝えて出発したのですが、途中で「違う道を走っている」と注意を受けたんです。そのお客様がお酒を飲んでいたこともあり、しっかりとコミュニケーションを取れないまま出発してしまったことが原因で起きたミスでした。お客様からは「遠鉄の看板を背負っているのに！」とお叱りの言葉をいただいたのですが、申し訳ない気持ちと同時に、それだけ遠鉄タクシーが信頼されていることを再認識しました。“遠鉄ブランド”を背負う社員として、お客様に満足していただけるサービスを提供しなければいけないと強く感じ、「さらに頑張ろう」と思った出来事です。
タクシードライバーになって得た、新たな「やりがい」
降車時の「ありがとう」という言葉ですね。また、とあるお客様から「高級車に乗ってるみたいな運転で気持ち良かった」とお褒めをいただいた時は、丁寧に運転しようと心がけていたので、居心地の良い乗車時間を提供できたことが嬉しかったです！お客様から直接感謝の言葉をいただけた時は「自分の仕事が認められているんだ！」「この仕事について良かった」と心の底から実感しました。
はい！ミスをしてしまった時は気持ちが沈むこともありますが、それ以上に「ありがとう」の言葉を直接言ってもらえることが非常に多く、毎日元気をもらっています。お客様からの「ありがとう」の言葉は前職の製造業では得ることができなかったやりがいです！
前職でも4勤2休を経験していたことで夜勤などへの慣れはあり、体力面での負担を感じていません。基本的に残業がないので、勤務終了後にすぐ帰宅できるのも嬉しいポイントです。長期連休など、まとまった休みは前職の方が取れましたが、それでも年間休日は現在の方が多くプライベートも充実させることができます。
今は、入社して間もないので休息がメインになりますが、少しずつ慣れてきたので平日休みを利用して久しぶりに釣りを楽しもうかと思っています。土日はどこも混んでいるので平日に休めるのは嬉しいメリットです！
いずれはジャンボタクシーのドライバーにも挑戦してみたいです。また、未経験からこうして独り立ちできるようになったのは「ETEC（遠鉄訓練教育センター）」での研修のおかげ。恩返しの意味も込めて、ドライバーを教育する仕事にも携わってみたいですね。
製造業とタクシードライバーは180度違う仕事で、接客や地理のことなど、学ぶこともたくさんあります。その中でも、お客様からの「ありがとう」の言葉はやはり嬉しいですし、より頑張ろうと思える瞬間です。勇気を出して転職し、続けたいと思える仕事に出会えてよかったと思っています。遠鉄タクシーには未経験から一人前のドライバーを目指す充実の研修制度が整っています。不安もあると思いますが、ぜひ勇気を出して一歩踏み出してください！
