【最新版】遠鉄タクシーの新入社員研修を受けてみた!未経験でも安心、そのヒミツとは?

タクシー乗務員に興味はあるものの「地理が不安」「未経験でも本当に大丈夫?」と感じている方も多いのではないでしょうか。遠鉄タクシーでは、そんな不安を抱える新入社員が安心して現場デビューできるよう、充実した研修体制を整えています。

入社後の新入社員研修では、座学から実地の地理研修、接客練習・運転指導までを体系的に実施。乗務員デビュー後も継続的なフォローがあり、現場に出てからも安心して成長できる環境が用意されています。

今回は、実際の新入社員研修の現場を取材しましたので、研修の様子を詳しくお届けします!

目次

研修を支える訓練教育センター「ETEC」



新入社員研修を支えているのが、2023年10月に設立された訓練教育センター「ETEC」です。

ETEC設立の背景には、コロナ禍の影響による乗務員数の減少がありました。需要が回復した後、単に人を増やすのではなく、「社員が安心して長く働ける環境を整えたい」という思いから、教育の専門拠点としてETECが誕生しました。

研修と現場をつなぐ丁寧な指導と、独り立ち後も相談できる伴走体制を整えることで、離職の原因となりやすい「不安」や「孤立」を徹底的に減らす仕組みを整えています。

一人ひとりの理解度に合わせた丁寧な指導

研修期間はおおよそ1.5〜3か月。それぞれの進度や理解度に合わせて進めるのが特徴です。研修は同期入社のメンバーとコミュニケーションを取りながら進め、教育担当者が教育生の不安やつまずきを丁寧にフォローします。

遠鉄タクシーの新入社員研修で最も大切にしていることは「お客様の視点」を中心に据えた教育です。運転技術や地理を覚えるだけでなく、「今の声かけや所作は、お客様からどう見えるか?」を常に意識し、お客様に信頼される乗務員像を日々の学びの中で具体化していきます。

遠鉄タクシーの新入社員研修カリキュラム

遠鉄タクシーの新入社員研修は、新入社員が安心して独り立ちできるように設計されています。

 





座学から地理、そして実践へと段階的に積み上げていくことで、未経験からでも着実に成長できるカリキュラムが特徴です。さらに、教育担当者が教育生に寄り添いながら、丁寧にサポートしています。

ここからは、遠鉄タクシーならではの研修を紹介します。

同乗研修|先輩社員の仕事を見学


座学で基礎を学んだあとは、実際の現場に近い環境で「仕事のイメージ」をつかむステップへ。ここで行われるのが「同乗添乗」です。

同乗添乗では、先輩乗務員の隣に座り、一日かけて実際の乗務を間近で見学します。

お客様への声かけや車内での気配り、スムーズな走行ルートの判断など、現場ならではの動きを身近で体感できる貴重な機会です。タクシー乗務員の1日をリアルに体感できるため、未経験の方でも業務の全体像をつかみやすくなります。

この同乗添乗を通じて、教育生からは

「思った以上に遠鉄タクシーの待機所や配車が多く、安定して仕事ができそう。」

「先輩の車両に同乗し、目指すべき姿がイメージできました。」

といった感想が多く寄せられています。

地理研修|市内を走りながら地理を覚える


浜松市は、全国でも有数の広さを誇る政令指定都市です。社員の中には、市内に住んでいても土地勘がないという方も少なくありません。

遠鉄タクシーの地理研修では、こうした不安を解消できるよう、実際に走りながら覚える実地型の研修を行っています。

研修では、浜松市を約10エリアに分け、1日につき1エリアずつ走行。教育担当者が同乗する車両に2〜3人の教育生が乗り込み、実際に運転しながら主要道路や目印となる施設を巡って地理を学んでいきます。

病院や役所、駅、商業施設など、お客様から行き先として指定されることが多い場所を中心に、教育担当者がルートやランドマークを丁寧に教えてくれます。

単に地図で道を暗記するのではなく「この道を南に進むと、さっきの〇〇に出る」といった道と道のつながりを、実地で学べるのが大きな特徴です。

まずは幹線道路を軸に東西南北の位置関係をつかみ、その後に細街路や近道を覚えていくステップ方式。土地勘のない方でも効率的にエリア全体を把握できます。

実践練習|お客様役とのロールプレイングで不安を克服


研修の山場となるのが実践練習です。ここでは、研修での学びを実践に結びつけ、実際の乗務に必要な総合力を磨いていきます。

班長や教育担当がお客様役となって同乗し、接客・運転・地理・機器操作など、現場さながらの環境でロールプレイングを繰り返します。

ロールプレイングでは「新幹線の発車時刻が迫っているお客様」「酔っていて会話が難しいお客様」など、過去に教育担当が経験したケースがシナリオになることも。形式的なルールをなぞるだけではなく「お客様にとって安心できる対応かどうか」を常に意識しながら、研修で学んだ教科書的な知識を生きたスキルとして身につけることが重要です。

対応のスピードや言葉づかい、運転のタイミングなど、一つひとつの動作に対してその場でフィードバックが行われます。
うまくいかなかった場面はその都度振り返り、別の言い方や動作を試しながら再挑戦。失敗を恐れずに試行錯誤できる環境が整っているため、着実に自信を積み重ねることができます。

実践練習の期間は一律ではなく、教育生自身の不安がなくなるまで実施。短い人で約2〜3週間、長い人では1か月以上かけてじっくり取り組みます。日数ではなく「自分も指導側も“もう安全にお客様を送迎できる”と思えるかどうか」が本番の卒業検定に進む目安になります。

卒業検定|タクシー乗務員としてデビュー!


 

新入社員研修の集大成となるのが卒業検定。これまでの座学・地理研修・実践練習を通して身につけた知識と技術を試す、いわば「現場デビューへの最終関門」です。検定当日は朝から少し緊張した空気が漂います。

卒業検定は1日がかりとなり、午前中には実技試験が行われます。検定官が実際にお客様役として同乗し、約1時間かけて市内を走行します。

運転技術や接客対応に加え、地理の理解度も評価対象です。走行中に道が分からない場面があった場合には「お客様にどう尋ね、どう行動するか」という対応力を確認します。

逆に、目的地が分かる場合は、これまでの学びを生かしてどのように案内できるかをチェック。お客様に誠実に向き合い、安心して任せられるかどうかが重視されます。

午後からは筆記試験。

社内ルールや当日の点呼の際に伝えられた内容、地理に関する問題などが出題され、現場での判断力を問われます。緊張感はありますが、日々の研修で積み上げてきた内容を思い出しながら、真剣に取り組んでいます。

卒業検定の合格率はおよそ8割。不合格となった場合は、再度実践練習に戻り、検定で足りなかった部分を復習と修正し、随時再試験を受けることができます。担当者の指導を経て確実にステップアップできる仕組みが整っています。

卒業検定に合格すると、晴れてタクシー乗務員としてデビュー!これまでの努力が自信となり、新入社員一人ひとりが新たなスタートラインに立ちます。

デビュー後も続く安心のフォロー体制


卒業検定に合格し、晴れてタクシー乗務員としてデビューした後も、遠鉄タクシーでは新人乗務員のフォロー体制をしっかり整えています。一人ひとりが前向きに経験を積み重ね、自信を持って働き続けられるよう、長期的なサポートを徹底している点こそが、遠鉄タクシーの大きな強みです。

デビューから1〜2週間後には、教育担当者や班長が再び同乗し実際の乗務を確認します。運転や接客の様子を見ながら「研修で身につけたことが現場でどのように活かされているか」をチェックし、さらに「不安や戸惑いはないか」も丁寧にヒアリングします。困ったことや気になることがあれば、営業所の管理者がいつでも相談に乗ってくれるため、安心して業務に取り組むことができます。

また、他の営業所に配属される際には、異動前に配属先の所長との面談を行っています。新しい環境でスムーズに業務を開始できるよう、現場の状況や勤務の流れを事前に共有し、不安や疑問を解消したうえで新たな一歩を踏み出せる体制を整えています。

研修を受けた社員の声

実際に遠鉄タクシーの新入社員研修を受けた社員に、印象に残ったことや研修を通じて得た学びについて伺いました。

接客の大切さを学び、安心して運行できるように


お客様に「遠鉄タクシーに乗って良かった」と言ってもらえたことが印象に残っています。タクシードライバーはお客様のことを第一に考えて運行する大切さを学びました。教えてもらったことを実践で活かすことで、安心して運行できるようになりました。
(前職:トラックドライバー)

研修を通じて、自分の成長を実感


地理教育が分かりやすく、お客様それぞれに合った接し方や対応の仕方を学べたことが印象に残っています。研修を通して、自分の運転のクセや苦手な部分を知ることができました。何度も練習を繰り返しができたことで、自分の成長を感じることができました。
(前職:建設業)

やさしく丁寧な指導で、今安心して乗務できています


お客様への接客や地理教育を、丁寧に指導してもらい実務に活かすことができています。前職とは全く違う仕事でしたが、研修をきちんと受けることで、自信に繋がりました。お客様に「新人なのによく知っているね!」とお褒めの言葉をいただいたこともあります。
(前職:製造業)

まとめ|未経験者でも安心して挑戦できる

 

遠鉄タクシーの新入社員研修は、未経験からでも安心してスタートできるよう、基礎から実践まで段階的に学べるカリキュラムが整っています。
座学や地理研修、ロールプレイングによる実践練習を通して、乗務員としてのスキルはもちろん、「お客様の視点で考える力」「お客様一人ひとりに合った対応力」も自然と身についていきます。

さらに、研修を終えた後も営業所が継続的にサポート。現場に出てからの不安や悩みにも寄り添いながら、一人ひとりが前向きに経験を積み、自信を持って働き続けられる環境が整っています。

遠鉄タクシーは、乗務員としての第一歩を安心して踏み出せるだけでなく、その後の成長までもしっかり支えてくれます。

少しでもタクシードライバーの仕事に興味がある方は、まずは話を聞いてみるだけでもOKです。リモート会社説明会も実施中ですので、ぜひお気軽にご参加ください。

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