タクシードライバーの面接&選考の特徴とは? タクシー会社の採用担当者がズバリ解説します!
タクシードライバーは、人々の日常の移動を支える重要な職業です。しかし、どのようにしてタクシードライバーになるのか、具体的な面接や選考のプロセスについてはあまり知られていません。そこで、タクシー会社の採用担当者が、タクシードライバーになるための面接と選考の特徴を詳しく解説します。
目次
<こんな方に読んでもらいたい>
・タクシードライバーへの転職を考えている人
・タクシー業界の採用選考・面接の特徴を知りたい人
・面接に臨む際のコツや注意点を知りたい人
・タクシードライバーへの転職を考えている人
・タクシー業界の採用選考・面接の特徴を知りたい人
・面接に臨む際のコツや注意点を知りたい人
タクシー会社の面接における基本的な注意点
面接突破に向けた第一歩は、業界や会社の特徴を知ることから始まります。まずは、タクシードライバーを目指すにあたって、注意すべきポイントを「身だしなみ」「履歴書」「面接時のマナー」の3点に絞って紹介します。
面接時の服装と身だしなみ
タクシードライバーは、お客様を目的地にお届けするサービス業であると同時に、接客業でもあります。日頃からお客様と接する仕事のため、面接官は採用選考において服装や身だしなみもチェックしています。
その点を踏まえ、面接にはスーツで臨むのが無難です。スーツはフォーマルな服装であり、第一印象を重視する面接の場にも相応しい服装といえます。以下のポイントを押さえて、印象アップを目指しましょう!
<服装&身だしなみのチェックポイント>
・スーツやシャツはシワや汚れのないよう、クリーニングをしておくこと
・靴は黒や茶色の革靴を用意し、磨いておくこと
・髪は寝ぐせやフケのないように注意!髭は剃って清潔感を意識すること
<採用担当者コメント>
見た目は第一印象を大きく左右します。お客様に気持ちよく乗車してもらうためにも、タクシー乗務員には「清潔感」が求められます。
履歴書の書き方と注意点
応募書類として提出する「履歴書」。これまで何人もの人たちと会ってきた面接官からすれば、手抜きの書類は一発でバレてしまいます。たとえば志望動機の記入欄ですが、どの会社にも当てはまるような当たり障りのない内容では熱意不足を懸念されます。
また、一度作成した履歴書の使い回しもNG。相手が「この人に会ってみたい」と思う履歴書に仕上げましょう!
<履歴書作成時のチェックポイント>
・志望動機は余白を全部埋めて熱意をアピール!
・学歴や職務経歴は正確な情報を記入すること
・自己PRは運転や接客といった業務に関連する経験を記載する
<採用担当者コメント>
職務経歴と志望動機は優先的にチェックします。面接本番でも質疑応答をする可能性が高いので、わかりやすく記載してあると面接がスムーズに進みます。
面接時のマナーと心得
面接を受ける前に、社会人としてのマナーは備えておきたいもの。実際に、面接時の態度や話し方はタクシー会社の面接においても採否に大きく影響します。
<面接時のマナーで気をつけたいポイント>
・明るくハキハキとした声であいさつや受け答えをする
・受け答えの際は、しっかりと相手の顔を見て話す
・椅子に座る際は、浅めに腰掛けて背筋を伸ばし、姿勢よく座る
<採用担当者コメント>
タクシー乗務員の仕事は、プロとして安全運転の技術だけではなく、接客技術の適切な所作が求められます。細かなことかもしれませんが、最低限のマナーを備えているかは必ずチェックしています。
タクシー会社の面接でよく聞かれる質問
面接は、何回経験しても緊張するものですよね。初めてタクシードライバーに挑戦する人なら、なおさらのことだと思います。そうした不安を少しでも和らげるためには、事前に質問とその回答を想定しておくこと。タクシー会社の面接でよく聞かれる質問をまとめてみました。
自己紹介と経歴について
面接でよく聞かれるのが「自己紹介」と「これまでの経歴」です。
面接で必ず聞かれる内容なので、事前にどのように回答するのか考えておきましょう。これまでの学歴や職務経歴だけでなく、運転技術や地理に関する知識、接客スキル、安全運転の意識について積極的にアピールしたいところです。
簡潔に話せるように頭の中で内容をまとめておくと良いでしょう。
また、経歴に関連する質問として、「転職理由」もよく聞かれます。たとえば給与や待遇面に不満があって退職した場合、そのまま伝えるのはネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
そのため、「成果を重視する環境で成長・キャリアアップしたい」など、前向きな理由に変換して伝えると好印象につながりやすくなります。
<採用担当者コメント>
面接では「転職理由(志望動機)」「職務経歴」「運転歴」はかなり重要です。一部は履歴書にも記載されている内容ですが、改めてご本人の言葉で説明できるように整理をしておくと良いでしょう!
志望動機の伝え方
タクシー会社は、応募者の志望動機から「会社に必要な人材かどうか」と「志望度の高さ」を確認したいと考えています。たとえば同じスキルの応募者が2人いて、どちらか1人しか採用できない状況だとしたら、より熱意を感じる方を採用したいと考えるはずです。
では、どのように志望動機を伝えるのが熱意や本気度のアピールになるのでしょうか?
ポイントは、以下の2点です。
・履歴書に書いてある内容を暗記してそのまま答えるのではなく、自分の言葉で志望動機を伝えること
・自分目線による一方的な主張ではなく、タクシー会社が「欲しい人材」を意識すること
「なぜタクシードライバーなのか」「なぜこの会社なのか」という点について、明確な理由を伝えられるようにしましょう。
タクシー会社が欲しい人材については、事前にホームページなどで会社の特徴や価値観を調べた上で、その会社が求める人材に自身がマッチしていることをうまく伝えましょう。
たとえば、接客サービスに力を入れているタクシー会社であれば、過去にコミュニケーションを通じて誰かを喜ばせたことや、問題解決した経験を伝えると◎。高収入をアピールしているタクシー会社なら、稼ぎたいという意欲や理由をストレートに伝えるのもOKです。
<採用担当者コメント>
就業意欲の高さを感じると、採用する側としても評価したくなります。タクシー乗務員は一般企業と比べて特徴的な勤務形態のため、ご家族が心配されることもあるかと思います。勤務形態や仕事内容含めて、ご家族の理解が得られているかどうかも確認したいですね。
今後のキャリアプランについて
キャリアプランに関する質問には、「自分と向き合っているか」「目標に対して具体的な行動をとることができるのか」を知りたいという意図があります。
キャリアプランが明確で、タクシードライバーの仕事と結びついているほど「この会社で長く働いてくれそうだな」と評価を得る可能性が高くなります。
ただ「稼ぎたい」だけではなく、目標年収や働き方のスタイル、ワークライフバランスの展望など、自身が理想とするタクシードライバー像を描き、「入社後にどんな働き方をしたいか」「どうなっていきたいのか」といった具体的なイメージを伝えたいところです。
面接で評価されるポイント
これまで紹介してきた内容は、面接に臨む際に押さえておくべき基本的なポイントです。
ここから先は、他の応募者との差をつけるためのアドバイスを紹介します。「面接で評価されやすいポイント」を知っておけば採用確率がグンとアップします!
ここから先は、他の応募者との差をつけるためのアドバイスを紹介します。「面接で評価されやすいポイント」を知っておけば採用確率がグンとアップします!
安全運転に対する意識
タクシードライバーの仕事は、お客様の命を預かる責任が伴います。そのため、運転手には何よりも「安全運転」が求められます。安全に対する意識やその重要性を理解しているかどうかは、すべてのタクシー会社で共通して重要視されるポイントです。
では、タクシー会社は何を見て「この人は安全運転してくれそう」と判断するのでしょうか?
まず挙げられるのが、運転経歴を通じて、今までの交通事故・違反歴・行政処分歴を確認する方法です。
過去に事故や違反歴、それに伴う違反点数の累積がなければ全く問題ありません。これまでの運転実績は良いアピールになりますし、タクシー会社にとっても安心できる判断材料のひとつになります。
逆に、違反歴がある場合ですが、絶対にNGなのが嘘をつくことです。「違反歴があると不採用になるのでは?」との不安から、つい違反歴を隠したくなる気持ちはわかります。
しかし、違反歴があるからといって、すぐに不採用にはなることはありません。なぜ違反してしまったのか、その原因を自分なりに追求・分析し、現在はどのように改善したのかを説明できれば、面接官の理解を得やすくなります。
逆に虚偽の報告をし、それが発覚した場合は内定取り消しなどに繋がります。違反点数が累積で3点以上だと採用が厳しくなりますが、正直に話すようにしましょう。
<採用担当者コメント>
遠鉄タクシーでは、面接時に交通事故、違反歴、行政処分歴について確認します。その際、運転免許証もコピーさせていただき、後日、運転記録証明書と照らし合わせて面接時の話と相違がないかをチェックしています。
違反等はないに越したことはありませんが、あったとしても反省し、法令順守を励行していればマイナス評価とすることはありません。
ただし、累積違反点数が3点以上の場合は採用できませんので、違反点数が2点以下になったタイミングでご応募ください。
接客業務の適性
タクシードライバーの仕事はお客様を安全に目的地まで運ぶことに加え、快適な移動空間を提供する接客業の側面を持ち合わせています。
面接では、第一印象を左右する身だしなみのほかにも、最低限のマナーやモラルを備えているか、コミュニケーションが成り立つのか、唐突な質問に対してどう対応するか、といった状況に応じた対応や判断力も見られています。
<採用担当者コメント>
投げかけた質問に対して、的の外れた回答にならないよう、面接官の言葉を正確に把握しましょう。質問の意味がわからない場合や、自分の解釈が合っているか不安な時は、質問内容を再度確認することも有効でしょう。
また、焦りは禁物!タクシーの仕事は運転・接客とマルチタスクの処理を求められるので、焦って事故を起こしてしまうことを避けなければなりません。そのため面接の中で唐突な質問に対する冷静さについてもチェックしています。
健康管理と自己管理能力
タクシードライバーは、お客様の命を守る重要な責務を追っているため、万が一にも運転中に意識を失ってしまうことがないよう、日々の健康管理が重要となります。そのため、タクシー会社の面接では健康診断の結果や持病、血圧や血糖値の数値などがよくチェックされます。
また、睡眠時間や飲酒・喫煙習慣など日々の健康管理についても確認がおこなわれます。
<採用担当者コメント>
運転中の交通事故は、乗務員自身とお客様の命を危険にさらすリスクがあります。その点も踏まえ、直近の健康診断結果を確認させていただきます。特に、血圧や血糖値の数値を重要視しています。
選考前に必要な準備
転職活動は、何かと不安がつきまとうものです。だからこそ大切なのが、選考前の準備です。ポイントを押さえて、面接本番に臨みましょう!
会社のリサーチ&下調べ
一概にタクシー会社といっても、営業エリアや会社の規模、事業形態など会社によって特徴が異なります。「タクシードライバーになりたい!」と思ったら、まずは気になるタクシー会社のことを調べてみましょう。
会社をリサーチする際のポイントはいくつかありますが、主にチェックしておきたいのは以下の項目です。
・給与体系
・勤務体系
・事業内容
・営業エリア
・研修、サポート体制
・平均年収
上記のうち、どの項目を優先するかによって、あなたに向いている会社も変わってきます。 希望するタクシー会社が、あなたの望む働き方や収入を実現できるか環境どうかを事前に把握することで、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
必要書類の準備と整理
タクシー会社の採用選考の流れとして、まず応募書類の提出が求められます。
一般的に必要とされているのは「履歴書」ですが、中には「職務経歴書」の提出を求める会社もあります。
提出した履歴書と職務経歴書はコピーし、面接時に持参するようにしましょう。多くの場合、書類の内容に沿って面接がおこなわれます。面接直前になって「何て書いたかな?」と焦らないためにも、コピーを用意しておくのがおすすめです。
面接当日のスケジュール確認
会社や面接会場への道順は、必ず前日までに確認しておきましょう。
自宅を出る前には、身だしなみを再度チェック。必要書類は揃っているか、忘れ物はないかの確認も忘れずに行ってください。
面接会場には、遅くとも10分前には到着したいところ。会社も時間を作って面接の機会を設けているので、時間厳守は必須です。事故や渋滞のリスクを避ける意味では、公共交通機関を利用するほうが安心です。
どうしても時間に遅れてしまいそうな時は、必ず約束の時間前に電話でどのような理由で遅れそうなのか連絡をしましょう。連絡なく遅れた場合は選考を受けられなくなる場合があります。
面接~採用までの流れ
一般的な流れとして、面接を通過した後は健康診断の受診が必要です。その後、問題がなければ晴れて入社となります。
遠鉄タクシーでは以下の流れで採用選考をおこなっています。
最初は会社説明会となりますので、タクシー業界が良く分からない方や、まだ乗務員になることを迷っている方もお気軽に参加いただくことが可能です。
▼選考フロー詳細をcheck!▼
まとめ
・タクシー会社の面接突破は事前準備が大切
・志望動機は自分の言葉で話すのが好印象
・「身だしなみ」「職歴・運転経歴」「会話のキャッチボール」のポイントを押さえること
タクシー会社の選考を合格するには、上記のことを意識して臨むようにしましょう。
面接だから「スラスラ話さなければいけない」ということはありません。リラックスして、会話を楽しむぐらいの気持ちでOK。事前準備をしっかりしておけば、本番の面接に落ち着いて臨むことができます。
遠鉄タクシーでは乗務員を募集しています!
まずは話を聞いてみるだけでも大歓迎ですので是非ご応募ください。
リモート会社説明会も実施中!
・志望動機は自分の言葉で話すのが好印象
・「身だしなみ」「職歴・運転経歴」「会話のキャッチボール」のポイントを押さえること
タクシー会社の選考を合格するには、上記のことを意識して臨むようにしましょう。
面接だから「スラスラ話さなければいけない」ということはありません。リラックスして、会話を楽しむぐらいの気持ちでOK。事前準備をしっかりしておけば、本番の面接に落ち着いて臨むことができます。
遠鉄タクシーでは乗務員を募集しています!
まずは話を聞いてみるだけでも大歓迎ですので是非ご応募ください。
リモート会社説明会も実施中!