タクシードライバーはブラックって本当? 本当にブラックな環境かどうかを徹底解明!
「タクシードライバーはブラックな働き方?」その疑問を徹底解明!ブラックな環境・働き方の特徴として一般的に挙げられる「低給与」「長時間労働」「危険」「不安定」という4つのポイントをもとに、タクシードライバーの本当の働き方に迫っていきます。
【こんな方に読んでもらいたい】
タクシードライバーを目指している
タクシーの働き方を知りたい
ホワイトな業界・企業で仕事がしたい
目次
タクシードライバーは稼げないからブラックって本当?
ブラックな労働環境と言えば「いくら働いても稼げない環境(低給与・低収入)」が挙げられます。
労働の対価としての給与が低く設定されている状況は、労働者にとって健全な環境とは言えません。
給与水準としてタクシー業界はどのような環境なのか見ていきましょう。
労働の対価としての給与が低く設定されている状況は、労働者にとって健全な環境とは言えません。
給与水準としてタクシー業界はどのような環境なのか見ていきましょう。
タクシードライバーの平均年収事情は?
ある協会が算出した2022年時点のデータ(※1)によると、タクシー運転手の平均年収は「約361万円」。
これは、日本の平均年収「458万円」(※2)よりも低い水準です。
しかし、今回紹介する遠鉄タクシードライバーの平均年収は「約400万円」
人によっては「タクシードライバーは稼げない、安月給だ」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、会社やエリア事情によっては稼げる仕事といえます。
(※1)一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「令和4年タクシー運転者の賃金・労働時間の現況 」より
(※2)国税庁令和4年分「民間給与実態統計調査結果」より
(※3)年金受給者を除く。2021年度データ
アプリや配車システムで未経験でも稼ぎやすい
給与が「歩合給」だと聞くと、一部のトップドライバーやベテランドライバーしか稼げないのでは?と思われるのではないでしょうか。
もちろん、タクシードライバーの仕事は、ベテランのほうがノウハウがあるため稼ぎやすい傾向にあります。
しかし、最近では配車アプリが一般的に普及し、各タクシー会社でも独自に効率的な無線配車(予約配車)システムを整えています。
昔は新人ドライバーがお客様を捕まえるのに苦労したという話をよく耳にしましたが、最近は配車アプリを上手く活用すれば、新人でも稼げているケースも多いようです。
以前と比べ、新人・ベテランの給与の差がなくなり、未経験者でも稼ぎやすい環境が整っているようです。
タクシーの利用者増加でさらに稼げる時代がやってきた
最近ではインバウンド需要が拡大し、タクシーのニーズが増加しています。
コロナ禍によって一時期タクシー利用者が激減しましたが、アフターコロナで利用者はコロナ禍前の水準にまで戻っています。
また、配車アプリの普及によって、これまで利用頻度の少なかったビジネスパーソンや若年層の利用が拡大し、年々利用者が増加しているのです。
タクシー利用者(需要)に対して、タクシードライバー(供給)が足りていない状況が続いているため、タクシードライバーが非常に稼ぎやすい状況にあると言えるでしょう。
テクニックを磨くことでさらに稼げるドライバーへ
未経験でも稼ぎやすく、社会状況的にも稼ぎやすい市場となっていますが、もちろんタクシードライバーとしての経験やテクニックを身に付けることで、さらに効率よく稼ぎやすくなります。
タクシードライバーは一人で行う仕事のため、孤独なイメージを持っている方も多いかもしれませんが、実は横のつながりが強く、タクシードライバーの先輩や仲間から「稼げるコツ・テクニック」を教えてもらえる機会も多くあります。
遠鉄タクシーのように研修制度に力を入れているタクシー会社も多いので、転職の際は会社選びのポイントとして押さえておくといいでしょう。
<遠鉄タクシー ドライバー未経験者の研修レポート>はコチラ
タクシードライバーは長時間労働だからブラックって本当?
ブラックな労働環境の代名詞ともいえる「長時間労働」。
タクシードライバーは拘束時間(労働時間)が長いとイメージされる理由は、「隔日勤務」というタクシー業界に多い独特の働き方にあるかと思います。
「4勤2休」とは、簡単に言えば「2日分の仕事を一気に1日で行い、次の日に休む」という働き方です。
休める時間が増える分、1日の拘束時間が長くなるため、ブラックな印象が強くなりますが、実情を見ていきましょう。
タクシードライバーは拘束時間(労働時間)が長いとイメージされる理由は、「隔日勤務」というタクシー業界に多い独特の働き方にあるかと思います。
「4勤2休」とは、簡単に言えば「2日分の仕事を一気に1日で行い、次の日に休む」という働き方です。
休める時間が増える分、1日の拘束時間が長くなるため、ブラックな印象が強くなりますが、実情を見ていきましょう。
労働時間は法律で厳しく管理されている
タクシーは長時間労働のイメージがありますが、実際のところは厚生労働省が厳しく管理を行い、厳格なルール(法廷規則)のもと運用されています。
例えば、隔日勤務制の場合、下記のようなルールがあります。
“1か月の拘束時間は262時間を限度とする。
ただし労使協定がある場合は、1年のうち6か月までは270時間に延長できる”
“拘束時間は21時間以内。また、勤務終了後20時間の休憩が必要である。”
確かに4勤2休の拘束時間だけで見ると長いので、人によってはブラックな環境だと思う人もいるかもしれませんが、休日や休憩が明確に定められているため、法外な働き方ではありません。
ただ、慣れるまでには少し時間がかかるかもしれませんし、この働き方が合わない人もいるかと思います。
そんな方のためにパート、日勤、夜勤という働き方を用意している会社もあります。
休憩や休日が自由に取れるメリットもある
稼いでいるタクシードライバーの特徴のひとつに、メリハリをつけた働き方があります。
どんな一流タクシードライバーも1日中モチベーションを維持するのは難しいです。
時には待機所や駐車場などで休んだりしながら、稼げる時間に集中して働くという風に、自分のペースで働けるのもタクシードライバーならではのワークスタイルです。
休日に関しても自由に取れる会社が多く、子どもの行事に参加する人がいたり、長期旅行を楽しむ人がいたり、自由度が高い仕事です。
自分自身でタイムマネジメントできる方にとって、とてもホワイトな職場とも言えるでしょう。
ライフスタイルに合わせた働き方を選択できる
タクシー業界の働き方は「隔日勤務」だけでなく、「日勤」「夜勤」などを選択することができる会社が多く、会社によってはさらに細かく勤務時間を調整できるところもあります。
こうした調整で子育てや介護、趣味など、一人ひとりの都合やライフスタイルに合わせて働ける環境が用意されているのも特徴と言えるでしょう。
最近、女性タクシードライバーが増加しているのも、子育てと両立しやすい働き方が浸透してきたことが理由として挙げられます。
「仕事の合間に子どもの授業参観に参加している」「急に子どもが熱を出しても気軽に休める」など、子育て中の方からの声も多く耳にします。
サービス残業になりえない働き方である
ブラック企業といえば「サービス残業」。社会問題として取り上げられ減ってきたとはいえ、今でも「サービス残業をしている」という労働者はいるようです。
しかし、基本的にタクシードライバーの給与は「歩合給」を採用している会社が多いため、そもそも「サービス残業になりえない働き方」と言えます。
歩合給は、時間に対する報酬ではなく、売上に対する報酬です。
働いた分だけ売上に直結し、収入に還元されるため、モチベーション高く仕事に打ち込みやすい環境だと言えます。
タクシードライバーは危険だからブラックって本当?
タクシードライバーはお客様を車に乗せる仕事です。
そのため強盗事件が発生したり、酔ったお客様とのトラブルが発生する可能性も否定できません。
また、車を運転する仕事のため、常に事故の危険をはらんでいます。タクシードライバーの仕事が、どれほどの危険性を伴うのか見ていきましょう。
そのため強盗事件が発生したり、酔ったお客様とのトラブルが発生する可能性も否定できません。
また、車を運転する仕事のため、常に事故の危険をはらんでいます。タクシードライバーの仕事が、どれほどの危険性を伴うのか見ていきましょう。
タクシー強盗に遭う確率は0.03%
まず前提として、ほとんどのタクシーには、防犯ボードやドライブレコーダーや、すぐに助けを呼ぶことができる緊急通報システムが搭載されています。
また、警察から防犯責任者が指導教養や防犯訓練の指導を受け、万全の防犯対策を行っています。
その結果もあってか、年々タクシー強盗の検挙率は上がり、同時に発生件数は減少しています。
警察庁から出ているデータ(※3)によると、2022年のタクシー強盗発生数は71件で検挙率は92%。2022年のタクシー運転者数24万494人(※4)で計算すると「タクシー強盗に遭う確率は年0.03%」となり、遭遇確率がかなり低いことが分かります。
(※3)警察庁「令和4年の刑法犯に関する統計資料」より
(※4)一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「TAXI TODAY in Japan 2022」より
死亡事故に遭う確率は0.009%
タクシードライバーは車の運転をする仕事なので、どうしても事故に遭う機会も多くなるというイメージがあるかと思います。
しかし、走行距離における事故率はタクシーも一般車と大きく変わらないのです。
2023年の国土交通省のデータ(※5)によると、タクシーの年間平均走行距離は約6万キロメートルで、一般車は1万キロメートル。これを走行距離1キロメートル当たりの事故率でみると、タクシーが約0.025%、一般車が0.017%となり、タクシーがわずかに高いものの、ほぼ同程度と言えます。
2023年のタクシーの事故死亡者数は19人。
2023年のタクシー運転者数22万1849人(※6)で計算すると「タクシードライバーが死亡事故に遭う確率は年0.009%」となります。
運転する限り、事故がないとは言えませんが、死亡事故はかなり低い確率であることが分かります。
(※5)国土交通省:「事業用自動車の交通事故統計の概要(令和3年版)」より
(※6)一般社団法人全国ハイヤー・タクシー連合会「TAXI TODAY in Japan 2023」より
タクシードライバーは不安定だからブラックって本当?
先行きが暗い斜陽産業であったり、将来どうなるか分からない不安定な業界だったりすると、未来が不安になりますし、将来的にブラックな職場環境にもなりやすくなります。
タクシー業界は、安定した事業なのか、将来性のある市場なのかを見ていきましょう。
タクシー業界は、安定した事業なのか、将来性のある市場なのかを見ていきましょう。
国土交通省の許認可事業で実は超安定
タクシーは、国土交通省の認可が必要な事業で、電車やバスと同様、公共交通機関(インフラ)のひとつです。
タクシーの車両数も決められているため、どんどん新しいタクシー会社が新規参入してくるなんてことはなく、継続的に安定した事業を行うことができます。
公共交通機関なので、コロナ禍のような不測の事態が起きない限りニーズは絶えることはなく、リストラなどのリスクも最小限と言えます。
ドアtoドアの完成された公共交通機関
タクシー業界は、超高齢化社会の進行やインバウンド需要の拡大などによって将来性が期待される市場です。
公共交通機関の中で、ドアtoドアで移動できるのはタクシーだけです。
これから高齢者が増えていく中、買い物代行サービスや介護タクシーなどの需要はどんどん高まっていきます。
また、インバウンド需要の拡大で外国人観光客がどんどん日本にやってきています。
観光に便利なタクシーのニーズはさらに高まり、タクシードライバーは社会貢献度の高い仕事として、ますます存在価値を発揮していきそうです。
【まとめ】
・タクシードライバーは会社によっては全国平均年収よりも稼げる仕事
・タクシードライバーの働き方は法律で守られ自由度が高い
・タクシードライバーの危険度はそれほど高くない
・タクシードライバーは安定性が高く、将来性がある
今回の記事で、ブラックに思われがちなタクシードライバーの仕事が、実はホワイトな面が多いことがお分かりいただけたと思います。
遠鉄タクシーでも年収900万円を稼ぐドライバーがいたり、子育てと両立しているドライバーがいたり、一人ひとりが自分らしい働き方でのびのびと働いています。
少しでもタクシードライバーに興味があるなら、
まずは話を聞いてみるだけでもOKです。
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